前回の記事で紹介したように、私は登録販売者の資格を使い、田舎のドラッグストアへ転職しました。以前もドラッグストアで店長として勤務していたこともあり、比較的スムーズな転職ができました。
前回の記事はこちら→【第一回】田舎で仕事を探そう!使える資格激戦7つ
今は退職してしまいましたが、今回は田舎の小売業へ転職して得たメリットを紹介していきます。
目次
クレームが少ない
まずこの話だけはさせください。田舎のドラッグストアは超クレームが少ないんですよ。素晴らしいですね。やっぱり田舎の人はゆったりとしています。
店内での井戸端会議は日常風景
最初に驚いたのが、「これでいいんだ!」ということ。スタッフとお客さんが仲良しすぎて井戸端会議が頻繁に開催されます。以前ならこんな長時間の井戸端会議なんてしようものなら、他のお客さんから即クレームです。
レジの順番も気にしない
田舎の人は自由すぎます。レジの順番も気にしません。もちろん気にするお客さんもいますけどね。隣のレジを開設すれば順番関係なくお客さんがなだれこみます。
これも以前までなら即クレームです。「店長どうなってんだ!」と怒られること確実ですね(笑)。休みなら呼び出しです。そんなレジの順番に目を光らせることも減りました。「いいよ~、先にやったって~」なんてのんびりレジを待ってくれる人も多いですね。素晴らしい。
自宅への呼び出しは0
もうこれには感動です。短い期間ですが、私が働いていた期間に自宅へのお呼び出しは0でした。以前は異動で店舗が変わった初日から、わけもわからずお客さんの自宅に平謝りにいくなんてこともありました。
店によっては1週間に5度誤りにいくなんてこともありましたね。身の危険を感じることもあったし、金銭の要求、返品詐欺などとの戦いが毎日繰り返されていました。
ここで都会のクレーマーに向けて小声で言わせてもらいます。
「お前らそんなにカリカリすんなよ。田舎の人を見習え」
あ、独り言です(笑)。
小売店で働いていてこんなにのんびりとさせていただけると思っていませんでした。おかげさまで「私の真の力をみせてやろう・・・」なんて仕事の鬼モードになることも一切ありませんでしたね。
競合店が少ない
これ小売業で働いている人ならわかりますよね。結構競合調査って面倒なんですよね。人件費削減でスタッフが少ないので、なかなか外には出ることができない。だけど気づいたらポイント5倍とか、マジックリン68円とかやっているんですよ。
あっちの店はどうだ、こっちの店はどうだった。どこどこのスタッフが調査にきてたからなんか仕掛けてくるぞ・・・なんて日々です。
それに対抗せねばと安売りをしかけたら、知らないうちに終わってやがるんですよね。そして「いつまで粗利削ってんだ!」とマネージャーに怒られるってパターンです。「いや、人がいなくて・・・」なんて言おうものなら大撃沈です。
しかし田舎には競合店が少ないです。しかもそんな「しのぎを削った価格競争」もありません。これが物価が高い原因ですけど、それでもいいですよね。のんびり平和にいきましょうよ。
チラシの価格だけチェックしておけば、そこまで大問題になることはありません。
お客さんと仲良くなれる
田舎の人は優しいです。最初は仕事だからと接客していたのに、気づけば私も井戸端会議の参加者になってしまいました。店員とお客さんの壁がほとんどないんですよね(笑)。
人口も少ないし、高齢者も多い。必然と毎日見る顔が集まります。もちろんよそものに厳しい人もいますけどね。それ以上に懐へ飛び込んでくる人が多いです(笑)
ツイッターよりも噂は早い
そんな日常ですので当然噂は広まります。私がよそ者であることだけでなく、様々な個人情報が垂れ流しになっています(笑)。そのスピードはツイッターよりも早いですね。
おばあちゃん:「四日市に孫がおるんやわ~」
ツジ:「へ~、そうなんや~」
おばあちゃん「あんた四日市からきたんやろ~」
ツジ:「なんで知ってるの?(笑)」
こんな感じです。まぁこれには賛否両論でしょうけどね。勝手に玄関を開け、買ってに包丁を使い、勝手にたくあんを切り、勝手に冷蔵庫に入れておいてくれるなんてエピソードもあるくらいです(笑)。
「田舎に溶け込みたいなら玄関を開けとけ!」なんて教えていただいたこともあります。きっと今の場所であまり馴染めていないのは、玄関のカギを閉めているからですね(笑)。
スタッフも優しい
お客さんが優しければスタッフも優しいです。私のようなよそ者はほとんどいません。地元の人ばかりですからね。田舎ならではの優しさがあります。
もちろんスタッフが私の個人情報を流しているのはわかっています(笑)。しかしそのおかげでお客さんと仲良くなれますからね。今の私の生活が成り立っているのも、家の紹介や食料の差し入れなどをしてくれたスタッフの皆様のおかげです。
心のゆとりができる
ここまで読んでいただければおわかりですよね。以前働いていたドラッグストアにいたときよりも、各段に心のゆとりができました。同じ小売業で働くなら田舎で働いたほうが断然ストレス量が減ります。
心のゆとりができれば、外に目を向けることができます。面白いこと、今までやっていなかったこと、チャレンジしたいことを始めることができます。
もちろん心をすり減らして働いていては、心身ともに不健康です。これくらい心に余裕をもった働き方をしていれば健康的でいることができます。
今はまったくしていない筋トレやジョギングも毎日できていました。心の余裕って大事ですよ。
チェーン店なら賃金も変わらない
心のゆとりを持つ要因としてお金の存在は大きく関係してきます。今でこそお金の呪縛から解放されつつありますが、移住したばかりのときはやはりお金がないと不安でした。
田舎は賃金が安いです。しかし、都会でも展開しているチェーン店なら、賃金の基準は都会で設定されています。仕事は楽になり、心にゆとりを持てる。しかも賃金は変わらないのなら、田舎のお店に転勤願いを出すのも一つの手かもしれませんよ。(私は転職組なので企業的に賃金は下がった。)
残業が少ない※諸説あり
以前から残業はしないスタイルを貫いていました。やるべきことをやって帰る。これが一番ですよ。できていなくても帰っていましたが(笑)。心と時間に余裕がある田舎の小売店なら、人員不足以外で残業することはまずないですね。
なんせクレーム処理や競合調査などにとられる時間が少ないですから。やっぱりこれは嬉しいですよね。
他の小売業界は知りませんが、ドラッグストアは店長になると「店長手当」がついて「残業手当」がなくなることが多いです。ならば残業せず、しっかりと店長手当をもらうのが普通ですよ(笑)。
田舎に転職するメリットまとめ
田舎に仕事はないんです。しかしこういったメリットもあるので、あえて田舎に転職をするのも選択肢としては大いにありですよね。そんな職場をやめてしまい路頭に迷うことになるとは思いもよりませんでしたが(笑)。
もしまた違う田舎に移住するなら、もう一度ドラッグストアにもどるかもしれません。正社員としてではなく、パートとしてのんびり井戸端会議でもしながら働きますよ。
田舎へ転職するということはこういうことですよ~。ぜひご検討ください。
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